すっかり雪に埋もれた青森市。
ASKAではありませんが、はじまりはいつも大雪。
師走だけにバタバタとしておりまして、ようやく弊社の雪囲いが始まりました。
雪囲いと言えば、植物の雪囲いをイメージされる方も多いのですが、雪国青森では、他にもいろいろと雪囲いをした方が良い物も有ったりします。
今回は、そんなお話です。
①窓の雪囲い
屋根雪が落ちる位置の掃き出し窓なんかは、雪囲いが必要です。無いと、屋根の雪が落ちるたびに、窓ガラスが割れないか、不安な冬を過ごすことになります。
↑こんな風に、木の板で囲う方法が基本なのですが、室内が暗くなってテンションが下がってしまいます。
最初の画像のような、ポリカーボネートで出来た板で囲ってあげると、室内も明るく安全で、オススメです!
・・・と言いたい所なのですが、この商品「クリアガード」もう製造されなくなってしまったんですよね。コストが下がればとても使いやすく、素晴らしいアイテムだったのに残念です。
どなたか製品化して下さい!!
②ベランダ、植物置き場
ベランダも場合によっては雪投げが必要です。
この画像は、ベランダにエアコンの室外機が有るケース。
昨今は、冬期間でも使えるようなエアコンが増えてきたのですが、当然室外機が稼働しますので、その周りも雪投げが必要です。
ベランダに積もった雪を投げるのも大変だったので、こんな風にベランダごと囲ってみました。
なんか、楽しそうな空間に。笑
①で、窓の雪囲いの話をしましたが、クリアガードが無くなったので、こんな感じでタキロンで作ります。
これは、窓の雪囲いでは無く、植物の避難場所です。簡易風除室のイメージ。
風除室同様、外気温ですので、寒さに強い植物で、雪から守ってあげたい植物をどうぞ。
③エアコンの室外機
②の中でも少し話しましたが、エアコンの室外機や、ヒートポンプの室外機の雪囲いです。
雪投げしやすい部分ならともかく、家の裏や屋根雪が落ちる位置なんかは、こんな風に囲ってあげた方が楽です。
とはいえ、室外機を超える高さまで積雪が増えると、雪投げをする必要は有るのですが。
この足元に、ロードヒーティングを入れるお客様もいらっしゃいます。そこまでやると快適さは一気に増すのですが、コストとの兼ね合いですね。
これは、雪囲いとは違うのですが、よくあるアルミで出来た室外機カバーの補強です。
よく見かける既製品のカバー、雪庇が落ちる場所では一発で壊れてしまいます。最悪、室外機まで壊れてしまう事も・・・
この画像の様に、ハードウッド(イぺを用いてます)で補強してあげる事で、屋根部分は万全になります。アルミよりも全然長持ちします。
ただ、L字アングルの柱部分は雪庇の衝撃でグシャっと行く可能性は有りますので、L字アングルをダブルにしたりと、何かしらの補強をしても良いと思います。
そして、アルミのカバー単体よりも、見た目が良くなるのもなかなかGood!!
④サンルームの雪囲い
屋根雪の落ちる位置に、サンルームをつけてしまった!なんて方も多いかと思います。
サンルームは落雪ですぐに壊れてしまいます。積雪に耐える構造では無いですが有ると便利なものです。
そんな時は、雪が落ちる位置に、コンパネを敷いてあげると良いです。(出来れば表面がツルツルしたパネコートが良いです)
他にも、池だったり、立水栓だったり、物置だったり・・・、
屋外には雪で壊れるトラップがいっぱいあります。
現場を見て、雪をイメージして、雪囲いの方法を考える。
図面も、決まりもありませんが、一応これも設計になるのかな?
ちょっとした腕の見せ所です。
カーポートやロードヒーティングの設計から、先日話した除雪サービス、今回の雪囲い・・・、青森の冬を少しでも快適に暮らせるお手伝いをしたいと思っています。
そして、雪にネガティブな印象を持たない。
雪が降っても楽しく暮らせるその先に、人口流出問題の糸口が見えてくると思っています。
青森は過ごしやすいですから。雪以外は。笑