新築時に外構工事まで考えないで、あとで後悔する事7選!第3位
ここ青森市でも、新築時にカーポートを取り付けるお客様が増えています。
起業した19年前はここまで多くなかったのですが・・・
多くのご家庭が、一家に2台お車をお持ちの青森市。
車2台分の駐車スペースの雪投げはやっぱり大変ですよね。
ロードヒーティングも選択肢に上がると思いますがランニングコストが…
と言うことで、やっぱりカーポートが増えてしまいます。
そんなカーポートも必要不要を含めて、早めに相談してくださいってお話です。
カーポートが収まらない(涙)
一番ショッキングなのは、時々有るのですが、カーポートを切り詰めなければ収まりません!ってお宅。
住宅の図面上はカーポートの予定地って書いてるんです。
ただ、カーポートは標準サイズで5.5×5.5mなのですが、なぜか、ただの2台分の駐車スペースである5×5mで書いてあったり、
カーポートは建築物ですので、民法上、隣地境界から50cm離さなければならなかったり、地区によっては、1m離さなければならない地域が有るのですが、
住宅の設計図に堂々隣地境界すれすれに図示して有ったりと、そんなの確認申請取れません!ってなります。
そんな時はカーポートをわざわざ切り詰めて小さくしなければ収まりませんよ、ってお話です。
そして、そこにはコストも発生します。
ここでも、お客様は無駄なお金を払って、わざわざカーポートを小さくして、停めにくいサイズにする事となるのです。
設備が邪魔
カーポートはゴツく、外観が良い訳では無いので、基本は端っこに寄せたいですよね。
ただ、水道管や下水管、水道メーターなんかが柱の位置に有るケースも多いです。
そんな時は切回しと言って、配管の経路をやり変えなければなりません。
敷地に余裕が有れば、カーポートをずらせるのですが、
そうではない敷地も多く、
やはり、住宅の設計段階で、カーポートの配置くらいは決めて、柱の位置から給排水管は逃がしておいて欲しいです。
雪庇を考慮していない
結構多いのが、雪庇が落ちる位置の駐車スペースや玄関です。
危険この上ない。
青森市は基本、北西や北西北の風が多いです。ですので反対の東側屋根に雪庇が出来ます。
屋根が入隅だったり、谷だったり、雨樋が有ったりすると、もっと出来やくすなります。
それを考えず、雪庇の落ちる場所に車を停めさせるとか、玄関の出入り口を作るとか、下手すると大惨事ですよ。
基本、雪庇の落ちる東側に出入り口は作らない。駐車スペースも置かない。
作るなら下屋(1階建て)にする。庇やカーポートを伸ばす。軒にヒーターを入れる、見た目が悪いですが雪庇よけ(良く見る三角の雪止め)をつける。
そんな対処になります。
余談ですが、他にも気をつけなければならないのが室外機。
最近はヒートポンプや、冬型エアコンの普及もあり、冬季間、室外機の前の雪投げをしなければならなくなりました。
これまた、雪庇の落ちる位置に設置されているケースを散見しますが、
氷の塊が落ちると、一発で壊れてしまいますので、くれぐれもお気をつけください。
カーポート、本当に必要ですか?
ここからは僕の考えを。もちろんこれが全てではありませんよ。
僕はカーポート無しでこの年まで暮らしました。
しかも雪深い戸山に住んでます。
毎朝起きて雪投げです。帰ってきても雪が多く、雪投げをしてからでなければ駐車出来ない事だってあります。
それでも雪投げは良い運動だと思って結構好きでやっています。
そして、カーポートを作らなかったので、その分庭を有効に使えたのは何よりでした。
建物の外観だって好きだったので崩したくなかった。
植物や遊ぶスペースを多く取った庭だったので、
子供たちが小さいうちは庭で過ごす時間も多く、
一緒に花を植えたり、BBQはもちろん、キャンプまでしたり、
柿の木に登って干し柿を作ったり、
冬は寄せた雪でスキー場やかまくらを作ったり、
そのせいも有ってか、子どもたちは自然が好きな優しい子に育ちました。笑
次女に至っては園芸学部に進学しています。
子供の成長はあっという間。限りある時間をお庭で過ごせて良かったと思っています。
僕は、子供とお庭で過ごす時間>自分で雪投げする労力でした。
まだ身体が元気なうちはカーポートは要らなくて、しんどくなったら(そろそろかも笑)考えようと思います。
あと、よく3台目の予備の駐車スペースを必要とされる方がいますが、使用頻度はどれくらいですか?
月に1度しか使わないスペースならコンクリート舗装はいらず、砂利で十分です。
その費用を使用頻度の高い、アプローチやお庭のスペースに当てたほうが費用対効果は高いです。
カーポートは見た目よく
とは言うものの、カーポートは上手に使えば便利なものです。
そして上手に配置すると建物の外観を(あまり)損なわずに設置する事が出来ます。
固い話も多かったので、ここでは優しいカーポートの施工例をご紹介します。
植物をうまく配置することで、カーポートの存在を和らげ、目隠し、風よけにもなります。
サイドパネルの替わりにもなったりします。
ガレージ(車庫)とカーポートを一体でデザインしています。
ヒートポンプのロードヒーティングも入れてますので、ここまでやると完璧です。
カーポートの色は建物に合わせるのが基本。
外壁やサッシに合わせると整いやすいです。
このお家は屋根や外壁に合わせて、アプローチや門柱のアプローチ部分も統一してますので、
カーポートの重たさが無いと思います。
青森市は西側(写真向かって左側)から雪が吹き込むことが多いですので、
サイドパネルは東側に付けます。
このお家の様に、東側に付けているお家を見かけますが、やませのとき以外は効果が無いどころか、
雪の吹き溜まりになってしまいます(このお客様には事前に説明しております)。
カーポートのサイドパネルが敷地を分断してしまうので、本当は西に寄せて、玄関ドアの位置が東側の方が良いのですが、
住宅の設計段階から駐車計画を決めないとこうなってしまいます。
なるべくカーポートの存在感は消してあげたいです。塀やフェンスと合わせる事で、
スッキリとしながらもデザイン性は向上します。
でも、植物と合わせてなじまるのが一番です。
門や塀、カーポートなどの構築物の存在感を柔らかくして、
住宅ととなじませてくれます。
便利ですが、考えることも多いカーポート。
ご相談はぜひお早めに。