
さて、一気に岐阜まで戻り、(途中で飛騨高山ラーメン食べましたが)、
信長公の居城、岐阜城が見下ろす長良川の鵜飼いです。
屋形船に乗り込むと、否が応でも気分が盛り上がる!はずなのですが・・・
屋形船は、各自弁当を持参で乗り込みます。
買ってきたり、仕出しを注文したり、
せっかくなので、豪華な弁当をネットで探して、
注文した、、、はず、、、なのですが、
当日、注文されてませんよ、と・・・
調べると、確かに決済されてません。
たぶん、弁当だけ調べて、
満足して決済忘れたんだと思います。

頼んだはずだった仕出し・・・
鮎も、飛騨牛も入ってたのに・・・
仕出しは予約制だし、今更どうにもなりません。
近くに弁当屋も無いので、
お茶だけ買って、屋形船に乗り込みます。
屋形船で上流に上り、
そこでディナータイム!
皆さん、家族やカップル、仕事仲間、わいわいとお食事やお酒を飲んでます。
私は、ボッチだわ、飲んでるわ・・・
この人何しに来てるんだろ?
って周りから見えたと思います。
もし、デートで来てこんな事やらかしたらフラれるだろうな、ボッチで良かった・・・
と思いつつ、そんな、虚無な時間が1時間以上続きました・・・

そんな苦行を乗り越えての鵜飼いは、
ただただ、素敵でした。


鵜が、鮎をひと噛みしてから飲み込むのですが、
この時に鮎が活〆状態になり、鮮度が保たれるのだそうです。
鵜の首は軽く首輪で締まっているので、
大きい鮎は飲み込めず、それを船で取り込む。
そんな鵜飼で採れた鮎は特別で高級らしいです。
鮎に嚙みつかれた歯形もついいて、それが品質の証になります。
そんな万葉集の時代から受け継がれている、鵜飼。
昔の人凄すぎます。
日本人の食に対する情熱は、その時代から紡がれているのですね。


鵜飼のクライマックス、総がらみと言います。
6隻の船が、川幅いっぱいに広がり、鮎を浅瀬に追い込む漁です。
イカ釣り漁船のライトは技術の進歩で年々明るくなるのですが、
1300年前から変わらず、篝火(かがりび)での漁を代々受け継ぐ鵜飼は、
とても心に沁みました。日本人で良かった。

奇しくもその日は、長良川鵜飼の最終日。
花火が上がりました。
今年の夏も終わりです。もう秋だったけど。
桟橋に戻ると、鵜飼の余韻に浸る事も無く、
鮎を食べられるお店に直行しました。
仕出しより美味しいし!って負け惜しみ。

岐阜は地味な印象なのですが、山と川に囲まれた素晴らしい場所でした。
若い人には向きませんが(失礼)。
青森からだと、FDAで名古屋空港までひとっ飛びなので行きやすいですよ。

