男結びの結び方
造園の世界で一番使う結び方がこの男結び。造園結びとも呼びます。
普通の結び方じゃダメなの?と言われそうですが、自分のお庭なら別に問題ありません。
ただ、この男結び、以下の4点のメリットがございます。
- 強く縛れてほどけない
- (うまく結べば)縄のロスが無い
- 作業が早い
- 見た目も美しい(竹垣にも使えます)
なかなか優秀な結び方。それでは、結び方の説明に入ります。
赤い線が元縄(モト)、黄色い線が先縄(サキ)です。
①まずは、元縄(赤)を持ちつつ、先縄(黄)をグルっと結ぶ木に1周させます。
先縄(黄)は元縄(赤)の下に重ねます。
ちなみに、モデルが僕なのですが、左利きなのでごめんなさい。貴重な左利きの実演だと思います・・・
②先縄(黄)を軸に、ぐるっと元縄(赤)で輪っかを作ります。
③その輪っか(赤)に、先縄(黄)をグルっと1回転。奥から手前に出す感じです。
④先縄(黄)の輪っかをしっかり持って、元縄(赤)をギュッと締め付けます。
⑤先縄(黄)も引っ張り、全体に形を整えます。こんな感じに先端がハの字に揃います。
⑥元縄(赤)を切って完成です。先縄と元縄の長さを揃えると見た目が良いです。
切るのが1本で良いのもとても便利なところ。無駄な縄が出ないし、切れ端の掃除も必要ありません。
⑦完成です。低木は雪でつぶれない様に、支柱を立てて、それに縛ってあげましょう。
新聞を束ねる時にも使えます。
ギュッと縛れて、どれくらいの長さを使うかな~と、事前にたくさん縄を出す必要もありません。
男結びは便利な結び方ですので、ぜひマスターしてみて下さいね。