HPをリニューアルする事にしまして、最近、過去の仕事の棚下ろしをしています。
創業して18年。色々なチャレンジをして、もちろん失敗も多かったわけですが、一番印象に残っているチャレンジは、2010年から５年間行った、こどもみどりのもり作品コンクールです。
こちらは、青森に住む子供たちに、毎回テーマを決めて、その絵や作文、詩などを制作してもらおうという試みでした。
テーマは、自然やお庭に関する事で、ちょうど温暖化の対策が騒がれ、当社としても何かできないかと、子どもたちに自然や植物に興味を持ってもらいたいと思って始めた事業で、最終的には、５年間で1395作品を募集いただきました。
なかでも、一番力を入れたのが、作品集です。子供たちの作品を、１冊の本にして配ったのです。自画自賛になりますが、無料とは思えないクオリティです。
子供たちが作った作品が、ずっと手元に残ってくれるといいなって、願いながら作りました。
特に、第一回は入賞者全員に、作品集の帯までその子の作品オリジナルの帯にして、手渡しました。ここは製本代を浮かす為に、スタッフ総出で切って、折って帯にしていました。なつかしい思い出です。
そして、この作品集を渡したときの、子供たち、親御さんの笑顔が忘れられません。「え！こんな立派な作品集貰っていいんですか？」って何度言われたことか。
そんな作品集の素敵なデザインは、小中高の同級生、幼馴染の阿部 伸二君です。
雑誌ブルータスや、サントリー、クラフトボスのパッケージデザインなど、一線で活躍しているイラストレーターです。
会場は森林博物館を選びました。子供のころから僕の遊び場だった場所。初めて来られる方も多く、素敵な建物なのでずっと残って欲しいな。
オカリナ奏者の方が、ミニライブを同時開催してくれた事もありました。
うわ。若い（笑）。表彰式もきちんとやってました。
子供たちが喜んでくれて、僕たちスタッフも素晴らしい作品を見せていただいて、貴重な体験が出来た、このコンクール。
子供たちの作品には、魂を震わされっぱなしでした。
先日、先品集を読み返していて、毎回凄い作品を送ってくれて、印象に残っている子がいたんですけど、もう20代後半の年齢になってるので、今、何をしてるのかな？変わらず緑を好きでいてくれてるかな？なんて気にかけていました。
そんなコンクールも、残念ながら５年でその役目を終える事になりました。コストと労力の限界が原因です。まだ若かった頃のお話し。
今ならもう少し上手く出来るのではないかと思いつつ、今は、ここにクレジットを残しておきます。（横長なので、PCで見た方が見やすいです）
第１回 作品集（4MB）
第2回 作品集（6MB）
第3回 作品集（22MB）
第4回 作品集（28MB）
第5回 作品集（２MB）
