青森では、ねぶたが終わると冬が来ると言われるくらい、季節があっという間に過ぎていきます。
今年の冬は、雪が多いのか、少ないのか。神のみぞ知る事ですが、カーポートやロードヒーティングなどの雪対策は、青森の外構・エクステリアを考える上で大事な事ですので、これから計画されている方は、ぜひ読んでみて下さい。
そして、前回の記事でも書きましたが、秋のエクステリア&ガーデンの相談会へもぜひお越しいただければと思います。
さて、雪深い青森では、外構計画での雪対策が必須となります。考えるべきはまず4点。
- 駐車台数とアプローチ
- カーポート、ロードヒーティングの有無
- 雪投げする範囲の検討と動線
- その他設備や雪庇対策
特に、1~3はバランスよく考える必要がある大切な事です。では、順に見ていきましょう。
①駐車台数とアプローチ
一家に一台、一人に一台。と言われる車社会の青森。まず、大事な事は、敷地に何台駐車スペースが欲しいのか、予備の駐車場は何台必要なのか、予備の駐車場は、冬場の雪投げをするのか。そんな所をしっかりとイメージしましょう。
アプローチも駐車スペースの合間を通すのか、独立させるのか、予備の駐車スペースと兼用したりと、効率とデザインを合わせて考える必要があります。
②カーポート、ロードヒーティングの有無
そして、そのスペースに、カーポートやロードヒーティングは必要なのかを考えます。
コストをかけられるのでしたら、駐車スペースにはカーポートを設置して、アプローチや予備の駐車スペースにはロードヒーティングを設置するのが理想です。
ロードヒーティングの仕上げ材をコンクリート以外にすることで、見た目の良いファサードを作ることが出来ます。
↑乱張り石の融雪(ロードヒーティング)です。
③雪投げをする範囲の検討と動線
次に、どこを雪投げしなければならないのかイメージしてみましょう(ちなみに青森では雪投げと言います。雪かきとか言う量では無いので…)。
必須なのは駐車場の前。ここは除雪車が雪を置いていく非常に厄介な場所です。ここに置かれた塊の雪をどうするのか。公園まで持っていったり、道路に出せたり、敷地内でなんとかしなければならなかったり…、近隣の状況によって違いますので、自分の地域はどうなのかをまずは考えます。
あとは、アプローチまでの動線や、メインの駐車場、予備の駐車場など、どこまで雪投げをするのか、どこに山にするのか。庭や敷地の裏側に雪を持っていくのなら、その動線も確保します。
④その他設備や雪庇対策
上 2台連結の室外機カバー
下 雪庇対策で、既製品のカバーの上にハードウッドを載せて補強したもの
最近は、一部屋に一台エアコン時代。冬も使ったりするので、外部空間が室外機だらけになってしまいます・・・
そんな冬に使うエアコンやヒートポンプは、室外機の前を雪投げしなければならないし、(主に)東側の雪庇が落ちる位置の室外機は屋根をかけなければなりません。それでもよく壊れますが…
よく雪庇が出来る東側に、対策をせず玄関や駐車スペース、室外機なんて配置してある住宅を見かけますが、設計者は青森の人間でないのかな~なんて思ってしまいます。雪で苦労をする住む人の事を全く考えていませんよね。
雪対策にコストがかかってしまう青森。それでも、対策をした分、暮らしは楽になります。自分で出来る事、外構で楽をする事、しっかりとバランスを取りましょう。
僕は、雪が嫌だな〜ってネガティブに考える時間がもったいないので、雪を楽しめるようになりたいと、常々思っています。その方が心地よく暮らせるし、青森を好きになれると思うのです。
それでは、次回、「外構・お庭のリフォームを考えている方」に続きます。