外構・エクステリアの考え方

エクステリア&ガーデン まるごと相談DAY

soudanday

イベント開催!!

コロナのかなり前から、とんとご無沙汰してました、エクステリアのイベントを開催します。今回は、ガーデン&エクステリアの相談会。お庭と外構の相談会とも言います。まあ、どちらでも。

期間は4日間。30分区切りで、各日5名様限定とさせていただきます。何のご相談でも良いのですが、特に、お勧めな方は、

です。もちろん、花壇やフェンス、ウッドデッキや植栽など、場面ごとのご相談もお待ちしています。

創業して18年になりますが、当初は色々な忖度がありまして(苦笑)、こうしてブログに書けない無いことも多かったのですが、現在は下請けの仕事をしている訳でもなく、経験も積み、自由な発言が出来るようになりました。長くなりそうなので、今回から、上記の3項目について、それぞれ、説明をしていきたいと思います。

①これから新築工事を考えている方へ

もう住宅メーカーは決まりましたでしょうか?プランは決まりましたでしょうか?

一般的な流れは、住宅メーカーと契約し、プランが決まってから、外構を考え出す。そんなケースが殆どだと思います。中には、全部完成してからようやく外構を考える方も。

でも、ちょっと待ってください。建物が完成してしまうと、外構工事の自由度は一気に減少してしまいます。中には、もう工事が出来なかったり、莫大な費用がかかります・・・なんて事も。

また、住宅のプランが固まってしまってから、こんな外構にしたいな~って、なると、住宅のプラン変更が発生するケースも多いです。当然、住宅メーカーはいい顔をしないと思います・・・

理想をまず話しますが、住宅のプランを考える際に、どんな外部空間にしたいのか。外で何をしたいのか、何を求めるのか。そこも並行して考えるのが、これから長く住まう為には大切です。

「家」+「庭」=「家庭」なのです。

せっかくの住宅と土地の価値を高めるために、もっと有意義に暮らすために、お庭と外構に、少しでも早い段階で目を向けて欲しいと思います。

なんなら、配置計画段階からお話出来るのが理想です。

最低限、設計GL(地面の高さ)の設定、隣地境界、土留め、駐車計画、はプロの意見聞いてください。お願いします。

隣地境界工事

よくお話を頂くのが、隣地境界工事、特に、土留めですね。建物完成後に土留めを敷地に回したいと依頼が来ても、基礎工事をする重機が搬入出来ません。機械が無理になると人力です。

人力で50cmもの深さを土留の距離分掘るとなると、莫大な費用が発生します。時には、水道の配管があって、掘ることすらできないケースもあります。

こういうケースは、新築工事前に、先行で土留めだけでも施工するのがベターです。

家庭菜園

敷地の奥に家庭菜園を作りたい!と言うのも大変です。土の入れ替えが発生しますので、やはり重機が必要なのです。

ところが、家の裏側だったりすると、重機がそこまで行けません。結果、人力で掘る羽目になり、費用が嵩むことに。

時々、そこまで見越して、あらかじめ建物の裏に土を搬入してから、新築工事をされる方もいらっしゃいますが、野ざらしにされた養分のある畑土は、新築工事の間に雑草畑になってしまいます。

そんな時は、厚手のブルーシートで養生してあげてください。いざ畑を作ろうとすると雑草だらけで、せっかく入れた土が使い物にならなくなってたりもします。

整地、残土処理

引き渡し後の外構工事で現地に行くと、敷地がでこぼこ、雑草だらけ・・・なんてケースも多いです。あくまで住宅屋さんは建物のみ。残りの敷地は、お客様がなんとかしてね。の状況です。

確かにそうなんですが、盛り土や、掘り下げで、建物の周りとお庭部分が段差がある状態で、引き渡しをされて、しかもそこが重機も入らないとか、どう解決させる気なのか謎すぎます。

テラス工事

テラスの工事も重機が必要です。広いサイズの物が必要なら、なおさらです。やはり、重機が搬入できない場所は、事前に計画をして、残土処理だけでも、新築工事前に行いたいものです。

電気・水

将来アウトドアを楽しみたいから、コンセントが欲しい!

手を洗ったり、花壇に水をあげる水道が欲しい!

なんて要望も多いです。

住宅メーカーは何も要望が無ければ、玄関前に水道を設置します。玄関のタイルを洗ったり、車を洗う為らしいのですが、少なくとも僕は玄関タイルは掃き掃除だし、自宅で車を洗いません。

外部で一番水を使うのは植物、お庭が普通だと思います。後から、お庭に水道を欲しいとなっても、難易度が高いことが多いですので、最初から位置だけでもしっかりと計画をしましょう。

住宅ローン

よく、住宅メーカーの営業さんから、外構工事を住宅ローンで借りるには、外構の契約もセットで含めますと言われました。とか話を伺います。そんな事ありません。分離発注(住宅と外構を別契約)でも、きちんと契約書を取り交わして銀行に提出すれば、住宅ローンは使えます。

住宅と一緒なら安くしておきますよ~って言われたとしても、そこはコンクリートとカーポートの取ってつけたような内容のシンプルな外構が出来るだけ。そんなお客様をたくさん見てきました。

快適に暮らすために

ざっと、書きましたが、こんな事も十分に検討されないまま、新築工事は進むのです。

そしてしわよせは、お客様に。やりたいことが出来ない、費用が嵩む。なんてことになりがちです。ただ、住宅メーカーの責任では無いのです。住宅メーカーは、外構のプロでは無いので。そこは、お客様が新築の段階で、外構までお庭まで、考えを張り巡らさないといけないのです。

外構や庭がなくても、家には住めるけど、

外構や庭が無ければ、快適には暮らせません。

想像してみてください。雑草でぼうぼうになった住まいを。雑草取りをしたくても、隣近所から丸見えで、どんどん外に出たくなくなる。お庭は荒れ放題で、雑草と、古タイヤと、いつか使おうと思っていたジョーロや植木鉢なんかが散乱するだけの、目を覆いたくなるようなスペースになった庭を。雑草が増えれば、蚊も増える、虫も増える、隣近所には雑草の種をまき散らす・・・

もったいなくありませんか?

せっかくの戸建て、購入した土地。

雑草畑に固定資産税まで払ってるような事になるのです。

考えることが増えて、住宅メーカー、外構屋との打ち合わせ。大変かもしれません。特に、住宅の打ち合わせは使う労力が半端ないです。それでも、何千万もかける住まいの事、今後何十年も暮らす場所の事です。頑張りどころだと思います。

よく、青森でみかける、カーポートとコンクリートだけの無機質な外構。

雑草に覆われた、ただ存在するだけのお庭というか雑草地。たくさん目にしてきました。その度に、少し悲しい気持ちになります。東京の方が少ないスペースに植栽を有効活用していて、街並みにグリーンが多かったりします。

青森の街並みをもっと緑豊かにしたい。そこに住まう方々が緑に癒やされるような暮らしを送って欲しい。

常々そう思ってますし、それが起業時からの弊社のミッションでもあります。

それでは、次回、「冬の前に、雪対策をしたい方」へ続きます。

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