今日はひな祭りですね。昨年作った盆栽の梅がそろそろと咲いてきましたので、ご紹介を。
冬至梅(トウジバイ)
こちらは、冬至梅(トウジバイ)と呼ばれる、白花の一重咲きです。
読んで字のごとく冬至の頃にお花の咲く品種で、本来は、お正月用の梅です。
ただ、こちらは雪国。普通に風除室に置いていたので、この時期の開花になりました。笑
春分梅と言っても良いでしょう。
梅の品種と系統
鎌倉時代からすでに盆栽で楽しまれていたといわれる梅ですが、約300の品種があり、美味しい梅の成る「実梅」と花を楽しめる「花梅」があります。
その中で、盆栽や庭木で使う「花梅」は大まかに4分類されます。
- 野梅系(やばいけい)・・・ ヤバイ系とか言われると笑っちゃいますが、原種に近く、花も葉もこぶりですが、香りが強い系統です。
- 紅梅系(こうばいけい)・・・枝の切り口が赤く、紅梅、緋梅など赤が強い品種も多いです。盆栽にも多い系統。
- 豊後系(ぶんごけい)・・・梅と杏(あんず)との雑種です。花は大きく淡い桃色の物が多いです。香りは少な目。
- 杏系(あんずけい)・・・杏に近く、花は遅咲きです。こちらも香りは少な目。
色々な分類がありますが、僕が習ったのはこの分け方。
さて問題、今回の冬至梅はどの系統でしょうか?
正解は、ヤバイ系です。なにそれ超ヤバイ。
梅の育て方
そんな梅の育て方です。
まずは環境。日当たりと水分を好みます。屋外が好きな木ですので(普通そうですが)、花を楽しむときは室内に入れますが、花が終わったらすぐに屋外に出しましょう。
次は剪定。多くの花木の剪定の基本は、花が終わったらすぐです。花後2~3か月以内には剪定するのが良いです。
花芽分化と言いまして、その後は来年の花芽を作り始めますので、遅い時期に剪定すると、翌年全然花が咲かない・・・なんて事になります。ここ大事。
桜切るバカ梅切らぬバカと言いますが、梅は剪定をした方が花付きが良い花木。具体的には、梅は5月いっぱいまでに剪定をします。
あと、大事なのが肥料です。お花が見事な梅は、その分肥料を必要とします。特に、鉢の小さな盆栽の場合は、
- 蕾~花の咲き終わり・・・液肥を薄めてあげると、花を咲かせる体力の消耗を最小限に留める事が出来ます。
- 花の咲き終わり~5月・・・いわゆるお礼肥え(おれいごえ)です。花後の体力回復に必須の肥料。油かすなど、リン酸多めの緩効性肥料を与えてあげます。
- 花の咲く2か月前・・・②と同じもので大丈夫。花芽を膨らませる体力をつけてもらいます。
日光、水やり、肥料これだけ守れば梅はしっかりと育ってくれます(花付きを良くするには剪定も大事です)。
ただ、アブラムシや病気はつきやすいので、花の無い時期でもしっかりと見てあげて、予防してあげましょう。
(↑去年の状況です)去年は植え替えたばかりであまり切りませんでしたが、
今年は花後にしっかりと剪定してあげようと思います。毎年この時期に花を咲かせてもらえるように、大事に育てていきます。
ショップに置いていますので、ぜひご覧になってみて下さい。