庭のある暮らし

長期間水やりが出来ない時の対応策

夏場の水やり(植木鉢編)

連日暑いですね。草花もぐったりだと思います。
そこに追い打ちをかけるかのように、お盆の帰省や旅行が~って方も多いと思います。
そこで、普段はあまり考えない、植木鉢の事や、置く場所、その他テクニックをお伝えしたいと思います。

↓こんな内容を書いてます。もう知ってるよ!という方は、気になる箇所だけでもどうぞ。

  1. まず大前提、水やりの基本です
  2. 植木鉢の材質による生育環境の違い
  3. <夏のポイント>植木鉢の置き場所
  4. <夏のポイント>特に大事な鉢に
  5. まとめ

①まず大前提。水やりの基本です

ほとんどの植物の水やりの基本は、
土が乾いたら根元にたっぷりと。基本、葉っぱにはあげません。
もう、鉢底から水が流れ出るくらい勢いよく与えます。
植物の根も呼吸しています。水をたっぷり与える事で、濁った空気を鉢外に出して、新鮮な空気を鉢の中に取り入れます。鉢皿に溜まった水は捨てましょう。

水やりのタイミングは朝が最高です。次は夕方。
気温の高い日中の水やりは、根が蒸れて植物が弱ってしまう危険性がありますので、辞めましょう。葉にかかった水滴がレンズ代わりになり、日光を集めると、葉が焼けてしまうこともあります。

帰ってきたら植物がぐったりしている!なんて緊急時は、日中でも水をあげて下さい。
鉢にたっぷり、葉にたっぷり。そして温度が高くならない様に、日陰に移動します。

それと、水の温度です。ホースの出始め、置きっぱなしのじょうろの水はNGです。
まずは、触ってみて下さい。私たちが気持ちいいくらいの冷たい水で、植物たちも気持ちよく水浴びさせてあげましょう。
私たちは温泉も気持ちいですが、植物には絶対駄目です。
氷に近い温度の極端な冷水も辞めましょう。

②植木鉢の材質による生育環境の違い

実は、植木鉢の材質によって、草花の生育環境は変わります。
普段は見た目で決めて問題ありませんが、夏、冬の厳しい時期は、素材の違いを知っていて損はありません。まあ、参考程度に。

素焼き・テラコッタ

昔ながらの素焼きやテラコッタは、通気性が良いので、鉢の中の温度が熱くなりにく、根腐れをしにくいです。植物にとっては理想的!!なのですが、反面、鉢の表面からも水分が蒸発してしまいます。
通気性が良い分、水やりの回数は多めがいいですね。草花に水をやるのが大好きな人は、素焼きの鉢がおすすめです。

陶器鉢

陶器鉢は、テラコッタと変わらないような気がしますが、実は表面に釉薬が塗られてあって、通気性が悪くなってます。でも、デザイン性に優れていていいんですよね。水やりの回数はテラコッタに比べると少なくて良いので、少し楽です。

プラスチックや金属

プラスチックや金属も、かわいい物が多いですね。性質としては、陶器鉢よりもさらに水はけ、通気性が悪くなります。鉢の中の温度も高くなりやすいので、直射日光は避けましょう。やはり、水やりはテラコッタに比べると少なめになってきます。

木製鉢

ナチュラルな質感が良く、通気性も良いですね。植物同様生きている素材ですので、理想的です。ただ、欠点は腐る事・・・。雨ざらしの場所、常時日陰の場所だと、痛みが早くなりますので、注意が必要です。

様々な素材の植木鉢があります。

植物にとって良いのは、水はけの良い鉢(テラコッタや木製)なのですが、
多くの皆様にとって楽なのは、水持ちの良い鉢(陶器、プラスチック、金属)だったりします。一長一短で、そこが難しいところなので、参考程度に。

③<夏のポイント>植木鉢の置き場所

鉢の下にレンガを置く

植木鉢の置き場所です。ここ大事。
殺人的な温度の昨今、思い切って、日当たりの悪い場所へ鉢を移動しましょう。
もう北側に全部移動したいくらいです。

日当たり<温度、水分 が大切です。

特に、鉢に直射日光が当たると、鉢内の温度はぐんぐん上昇します。鉢のすぐ内側には根が有ります。地上部は多少傷んでも復活するものですが、根が傷んだら駄目です。
日陰に置けない場合は、鉢を寄せ合って、お互いにガードしたり、寒冷紗を巻いたり。
少しでも、鉢の温度を上げない工夫をしてあげてください。

写真みたいに、穴開きレンガを下に敷いたり、ポットフィートを使っても良いです。
くれぐれも、コンクリートに直置きはダメです
コンクリートの熱はすさまじいですので、数時間で鉢が枯れる事もあります。
地面から少しでも高くして、鉢の下に空間を作ってあげるのが大切です。

あとは、カーポートの下や、
風通しが良くないのは気になりますが、車庫の中なんかでも、外より涼しいなら、旅行の間くらいなら大丈夫です。

④<夏のポイント>特に大事な鉢に

それでも心配な鉢が~
という方は、2重鉢や、鉢ごと土に沈めたりするのも、効果的です。

二重鉢
二重鉢

二重鉢。こんな感じで、一回り大きな鉢に入れてあげます。
隙間に軽石なんかを入れてあげると、保湿もアップして尚良いです。

夏の植木鉢
夏の植木鉢

鉢ごと地面に沈めても良いのですが、
そんな恵まれた環境の人は少ないと思いますので、
大きなコンテナに、鉢をまとめて入れて、軽石や赤玉で満たしてあげます。

これは、鉢の温度上昇も抑えてくれて、
保湿の効果もあり、まとめて日陰に移動出来たりと、かなり優秀な方法です。
寒冷紗をかけてあげると、さらに効果は上がります。
大事な鉢にはぜひ!!

⑤まとめ

ガーデニングは、水やり3年。とか、よく言われます。
いつも草花を枯らしてしまう~とか、苦手意識が有る方は、まず、水やりが原因の事が多いです。

植物だって生きています。暑ければ水が欲しいし、涼しい所に行きたい。
寒ければそんなに水はいらないし、保温して欲しい。
その中でも、北国育ちの子も、南国育ちの子もいます。ごくごく水を欲しがる子も、そうでない子もいます。十人十色です。

まずは、その植物の好みを調べて、喜びそうな環境に置いてあげて下さい。
きっと、生き生きと育ってくれます。

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